熱々サウナと富士の地下水、
森林の中での外気浴でととのう
家族で訪れたい「8Lantern」
標高3776メートル、日本最高峰の山、富士山。
その圧倒的な美しさと存在感は、古くから日本人に愛され続けてきた。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」、歌川広重の浮世絵、松尾芭蕉や与謝蕪村の俳句――。
日本文化や芸術にも大きな影響を与えてきた富士山。
2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録もされている。

そんな日本が誇る名峰、富士の麓にある山中湖は、富士五湖の中で最も大きく、標高も最も高い湖。東京都心から車で約90分とアクセスも良いうえに、春は桜、夏は登山、秋は紅葉、冬は樹氷と季節ごとの楽しみに出会うことができる魅力的なスポットだ。
湖越しに臨む富士山の姿はまさに圧巻。実際に見た時の感じるその大きさといったら、言葉を失うほどの迫力だ。
また、郷土料理として有名な「ほうとう」は、サ飯にもおすすめで、ぜひ食べてほしい。

さて、この山中湖畔。
サウナファンの間では、2024年度の「サウナシュラン」を受賞した「CYCL」があることでも注目を集めているエリアだ。
「8Lantern(エイトランタン)」はそんな山中湖畔から車で3分ほど山に入った場所にある。
一棟貸切りとなる貸別荘で、富士の天然水と熱々のサウナが楽しめる施設だ。

建物1階にはリビングダイニングとなんとこたつのある部屋が!
昨今、こたつに入る機会が減ってきているが、冬の寒い日に入るこたつはやっぱり暖かくて気持ち良く、古き良き日本を感じさせ、きっと外国人も喜ぶはずだ。


2階には2つの寝室と風呂がある。リフォームされた寝室は、天井も高く、とてもオシャレ。
快適な睡眠を約束してくれそうだ。
肝心のサウナは、愛知県の新メーカー「reboot」によってつくられた国産ヒノキを贅沢に使ったもので、4~5人が入れるほどの広さ。
ヒノキの香りもする。気密性も高く、蒸気や熱がまったく逃げないので、熱々のサウナが楽しめる。
ストーブは、(IESAUNAでお馴染みの)Vanwaves社の「IRORI」という名の国産ストーブだ。



外に出ると2つの風呂があり、こちらもヒノキでつくられている。
ととのいスペースはインフィニティチェアーがのほかに、少し歩くと大きなハンモックがある。


この「8Lantern」のオーナーである小澤良介さんは、家具やアート販売、空間デザインを主とする会社、リグナ株式会社(現在は売却済み)を創業した人物で、なんと2010年のドラマ『月の恋人~Moon Lovers~』で木村拓哉が演じる家具会社社長のドラマのロールモデルとなり監修を務めた人物でもある。

そんな小澤さんがこの「8Lantern」をつくった理由とは?
ここ山中湖は、ウェイクボードのメッカなんですが、趣味のウェイクボードを楽しむために近くに別荘があったらいいなと思って物件を探していたら、たまたまここを見つけまして。
最初はボロボロの家だったんですけど、自分でデザインをしてリフォームしていったんです。
その過程で、次第に人に貸すことを考え始めたんです。
というのも、山中湖は湿度が高いので、湿気がこもっちゃうとすぐに腐ってしまうんです。
だから常に使われていることが、建物にとって一番健康上いいということで、貸別荘化するのが一番理想的であると考えました。
「8Lantern」はどんなコンセプトでつくられたのだろうか?
「ととのう」って言葉自体が今、いろいろなところで、出回っていますけど、本当の意味での「ととのう」って、大自然の中で心身ともに癒すっていうことだと私は思うんです。
だから森の中にあるサウナに入り、富士の地下水を浴び、富士の地下水を飲んで森の中で外気浴をしてととのう――
全てがオーガニック、それこそが私のこだわりですね。
私自身、空間をつくる仕事をしてきたので、そこには強いこだわりがあります。
そして、つくる空間が自然に調和しないといけないと考えています。
では、調和させるということが一体どういうことか?
それを考えながらつくったのが、この「8Lantern」なんです。
調和させるには自然とともに共存できる建築である必要がある、だから30年前に建った建物をそのまま残しつつも、今の現代風に形を変えていこうっていうのが、もうひとつのこだわりですね。


私自身、海外のレストランやホテルなど、いろいろなデザインをしてきたのですが、結局その中でたどり着いた答えというのが「人が癒される場所」でした。
どれだけラグジュアリーでも、広くても、落ち着かなかったら意味がありません。
「8Lantern」には、サイズにもすごくこだわりあるんです。
あとは床に近いかどうかもこだわりました。「8Lantern」には、テーブル席はリビングにしかないです。
日本人にはジャパニーズスタイルで絶対馴染むはずですし、外国人が来たときにもきっとこたつは喜んでもらえるはずです。
だから日本の和式のスタイルを残した“ジャパニーズモダン”の建築にしています。
そんなこだわりを持って、つくられた「8Lantern」。
サウナを出て、森林の中、星を眺めながらハンモックに寝転がる――
そんなプライスレスなととのいを体験できるこの施設に、ぜひ、家族で訪れてみては?
取材・文/編集部




