50代中年太りサウナーが
ジム&サウナで目指す細マッチョへの道
サウナの後の楽しみといえば、やはり「サ飯」。
たっぷり汗をかき、塩分が抜けた体に入ってくる食べ物は、普段以上に美味しく感じられ、ついつい食べ過ぎてしまう――
そんなサウナーは少なくないだろう。
かくいう、私もそんなサウナーのひとり。
私は本誌/本サイトの編集長を務めるF。
サウナとサウナ後の生姜焼きを食べるのが大好きな団塊ジュニア世代だ。

仕事&プライベートでサウナに入りまくって、好きなものを好きなだけ食べ続けた結果(サ飯だけが理由ではないだろうが)、30年前は59キロだった体は、いまや、身長170センチにして80キロ超! 立派なデブだ。
中年男性の体なんてこんなもん!
と開き直りたい気持ちがないわけではないが、他人の裸を見る機会が多い我々サウナー。
それゆえ、サウナの浴場の鏡に映るジャバ・ザ・ハットのような己の姿とハン・ソロのように鍛え上げられたヤングサウナーの体を目の当たりにして、なんとかしたい!
と感じずにはいられないのだ。
そこで考えた。
サウナのあるジムに通えば、引き締まった美しい体をつくれて、サウナも楽しめる!
これは一石二鳥ではないか!
そんな邪な理由で生まれた当企画だが、あれよ、あれよと話が進み実現することに。
舞台となるのは、サウナを備えたジムとして知られる「ジェクサー・フィットネス&スパ」。



ジムとしては唯一、日本サウナ・スパ協会にも加盟していて、あのレジェンドサウナー、濡れ頭巾ちゃんもおすすめするサウナというのだから楽しみではないか!
ここから半年間かけて、「ジェクサー・フィットネス&スパ」のサウナを紹介していきながら、中年男のこの太った体を健康的にスリムにしていく様子を報告していく。
このレポートが体をスリムにしたいサウナーたちの参考になれば幸いだ。
いよいよ撮影当日……
さて、2月某日、第1回となる「サウナーならジムはサウナで選べ! 実践編」の撮影のため、私たちは新小岩駅にいた。
今回の舞台となる「ジェクサー・フィットネス&スパ新小岩」は、真新しい駅ビルの中にあった。
私の面倒を見てくれるのは、飯川拓矢さん。


川崎の「ジェクサー・フィットネス&スパ」でグループレッスンをしている人気のトレーナーで、自身も健康的でたくましく、スタイルが良く、そしてかっこよく、夏が一番似合う男性・女性を決める大会「サマー・スタイル・アワード」に出場しているという。
そんな人気者に指導してもらえるとはなんたる光栄!

現時点の姿勢を見たり、なりたい理想の体型をお聞きしながら、トレーニングを開始して、6カ月で目標が達成できるように自主トレを含め、サポートさせていただきます
と飯川トレーナー。
私の希望はこの腹、尻、胸、首周りの余った肉を削ぎ切り、かつ皮の垂れていない締まったスリムな体を手に入れることなのだが……。
では6カ月後、何キロになれたら最高ですか?
実現可能か抜きにしていいというので、15キロ減の65キロと答えた。


6カ月で15キロを減らすとなりますと、運動と食事の面を頑張るということが前提ですが、可能な数字です。
今はまだイメージが湧かないかと思いますが、毎月の目標体重を決めながらやっていきます。
だいたい1カ月で2~3キロぐらいのダイエットになります。
おそらくここから1カ月は、食事面でのカウンセリングもしていきますが、おそらく最初はいいペースで落ちていくと思います。
3カ月目、4カ月目になっていくとダイエットペースが落ちてくるので、最初が肝心ではあります。
ただ、いきなりガクンと減らすのがいいわけではなく、1カ月間で減らすのはせいぜい3キロと設定させてもらいます。
6カ月って期間としては長いじゃないですか?
あまりキツイと続けられないので、最初の1カ月から3カ月は、30~40%ぐらいのダイエットから始めます。
ダイエット始まったなぁくらいです。
最初はスロースタート。
徐々に体重って落ちなくなってくるので、そこからは少しペースを上げていくみたいな流れになります。
さらにカウンセリングは続き、食事についての話に。
私の体重、目標をかんがみて、今日の撮影から次回までの1日にとっていいカロリーを1600~1800Kcalと提案された。
3000 Kcal取る日もあれば800 Kcalしか取らない日もあるみたいになるとダイエットってうまくいかないんですよね。
朝昼晩で均等に割らなくていいので、毎日、振り幅をこの200kcal内で抑えるのが1つのダイエットになります。
さらにそのあと、食事管理のアプリのダウンロード、1日の摂取する脂質(40g)、炭水化物(220g)、タンパク質(150g)の量などを設定、次回までの目標体重を78キロに設定した。

食事も運動も最初からフルのエンジンでいくと多分どこかで心が折れます。
次回会ったときに週3~4回通えているのが理想ですね。
と飯川トレーナー。
スローペースでスタートと言われても、続けられるか不安が残るが、ここまできたらもう後戻りはできない。
いよいよトレーニング開始!
カウンセリングが済んだら、いよいよ実践だ。
最初は鏡の前に立ち、姿勢のチェックから。

私の姿勢はどうやらデスクワークする人にありがちな骨盤後傾で巻き肩らしい。
その姿勢を直す意味でも最初のトレーニングは基本中の基本、スクワットから。
最初は、フォームを覚えるため、なにも持たずの自重でのスクワット。
足を開き、ひざがつま先より先に出ないようにお尻を突き出すことを意識しながら始める。

お尻をもっとつきだしてください。そうです! それが正しい姿勢です。
これを15回、1セット×3セット行う。
1、2、3、めちゃくちゃきれいです。4、5……。
隣で私の動きをチェックしながら、励ましてくれる飯川トレーナー。
後半になってくると太ももがきつくなってくるが、人に見られていると頑張ろうという気になるから不思議だ。
最後はさらに負荷をかけるために10キロのダンベルを両手で持ちスクワット。
少し息があがってくる。

……14、15!
3セットやりきった。
自宅でもできるスクワットは、ダイエット効果も抜群らしく、
週4行くって言ったのに週1しか行ってないなと思ったらスクワットをスタートしてください。
と飯川トレーナー。そうならないようにしたいものだが……。
続いては、ハムストリングス、お尻の筋肉をつけるレッグカール。
普段使っていない筋肉らしく、とてもつらい。

背中を鍛えるラットプルダウン。
腕の力で引っ張りがちだが、自分からバーに体を寄せるようにして背中を鍛える。

胸の筋肉(大胸筋)をつけるチェストプレス。
男らしい胸筋は私にとってもあこがれ。こちらも腕の力に頼らず胸に負荷をかける――
のだが、うまくできているか怪しいかも。

最後は腹筋を鍛えるトレーニング。
とはいえ、実は腹を割るのに必要なのは、腹筋を鍛えることがマストではないそうだ。
細くなれば自然と腹は6パックになるとか!

有酸素運動をやってくださいとは言っていないんです。
基本的に筋トレから始めてもらえれば大丈夫です。
大きな筋肉は下半身に集中し、そこを重点的に鍛えることがダイエットでは重要になっていきます。
腹を割るには腹筋がマストと考えていたが、意外な事実を知ることになった。
60分ほどでトレーニングが終了。
今後は、飯川トレーナーとの約束通り、食事に注意しながら、週3~4回のジムに通いながら、今日のメニューをこなしていけばいいはず。
気持ち的にはやる気満々! きっと成し遂げられるはずだ!

いよいよサウナタイム!
約60分の筋トレが終わり、いよいよお待ちかねのサウナへ。
「ジェクサー・フィットネス&スパ新小岩」は、まだできたてで、サウナ室がとてもきれいなのが嬉しい。
3段の造りで、20人ほどが座れそうな広さ。
テレビが備え付けてあり、デザインは伝統的な日本のサウナだ。

奥にはストーンの積まれた「tower stove NEPPA」と書かれたストーブが2基ある。
この日はなかったが、通常はオートロウリュが行われるようなので、心地よい湿度が期待できそうだ。
それでも温度は90℃ほどと汗をかくには十分な熱さ。
運動をしたせいだろうか、普段より発汗作用が高い気がする。

体が十分に温まったところで、シャワーで汗を流し、水風呂へ。
水風呂は17℃とベストな水温。深さも十分あり、水の圧が心地いい。

水風呂を出た後は、アディロンダックチェアやプラスチックのイスが並ぶ隣のととのいルームへ。
イスに座り、脚を伸ばし、目をつぶれば――ととのった~!
開いた窓からは新鮮な空気が入ってきて“半外気浴”的な休憩ができるのも魅力といえるかもしれない。
個人的には、38℃ほどで長湯ができる風呂があるのが嬉しかった。
これだけの充実度なら、サウナに入る目的でジムに行く動機に十分なりそうだ。

これは、おすすめである。
やっぱり、ジムはサウナで選びたい!
次回は、どんなサウナが待っているか?
私の体形はいったいどんなふうに変わっているか?
ご期待ください。

取材・文/F 撮影/都築大輔

うなべえ ‘s comment
ついに始まったざんすね〜
目指せ! ジム&サウナで細マッチョへの道!!
➡︎ 第2回は『JEXER 川崎店』!