サウナ王が考える
サウナのこれからとは
最後にHARE-TABI SAUNAを監修した太田広氏にお話をうかがった。
HARE-TABI SAUNAは「ここにしかないものを作ろう」がテーマで、あの水車のようなサウナストーブも、横浜が発祥である蒸気機関車の車輪をイメージしたところから始まっているんです。
ストーブだけでなく、漢方薬を使ったバイブラ付きの水風呂や、休憩スペースにしてもファンやダクトを設置するなど、ここにしかない施設を目指しました。
そもそもHARE-TABI SAUNAは「ここを世界一のサ飯街にするためのサウナを作ろう」という話からスタートしています。
ここに来た人が、サウナに入った後に中華街に行ってサ飯を食べることで、地域の活性化に繋がるわけです。実際に、HARE-TABI SAUNAに来てくれた人の大半が、このあと中華街に行って食事をしてくれているようです。
観光の拠点だけでなく、地域の活性化がHARE-TABI SAUNAの目指すところなんです。
さらに太田氏は、サウナが地域を活性化させるというスキームは他の地域でも使えるのでは、と考えているそうだ。
われわれの好きなサウナが地域のために役立つのであれば、サウナー冥利に尽きるというもの。
ととのって、みんな幸せになる。そんな未来が近くまで来ているかもしれない。


取材・文/大槻和洋