Report

庭の湯のサウナ瞑想で「ととのい」の先を体感!

禅で心と身体を解きほぐす、サウナ瞑想

瞑想と禅のプロが教える
禅で心と身体を解きほぐす
サウナ瞑想が極上すぎた!

4月26日、Saunassa取材班は、「豊島園 庭の湯」にいた。

新しく始まったイベントを体験取材するためである。

その名も「禅で心と身体を解きほぐす、サウナ瞑想」は、自分と向き合い感覚を研ぎ澄ます術を、サウナでの瞑想を通して学んでいこうというコンセプト。

プロデュースするのは、京都府臨済宗建仁寺両足院の副住職である伊藤東凌氏。

これまで15万人以上に座禅を指導し、Newsweekの「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた“座禅のプロ”の瞑想サウナとは、一体どういうものなのか!?

まずはサウナ前の瞑想で
心と身体を柔らかくほぐす

さっそく水着に着替えた記者は、会場となる屋外エリアへ。

「開始前に身体を温めておくことをおすすめします」とのことなので、露天風呂で全身をほかほかにしておく。

ほどなくして伊藤氏が登場。

瞑想の正しいやり方をレクチャーしてもらう。

「私が瞑想で大事にしていること。それは、なるべく力を抜いて、五感をたっぷり使って感じられるものを増やしていくことです」

とはいえ、瞑想の初心者は緊張もあってか五感を使うのが難しい。

そこで役立つのがサウナだという。

「座禅の前後にサウナに入ると、鎧を脱いだような状態になれる。こうなると、私の座禅のエッセンスが皆さんに伝わりやすくなるのです」

サウナは瞑想にかなり有用とのことで、伊藤氏は一時期、お寺の中にサウナを作ることを本気で考えていたとか。

その後、禅スペースへ移動したら、まずは肩を動かす。

自分の今の状態を確認しながら、ゆっくりと身体をほぐしていく。

「それでは、両手を合わせて、お互いの手の平を感じてみてください」

禅スペースが緑に囲まれ、水音や鳥の鳴き声が聞こえてくる環境だからか、左右の手の平の感覚が鮮明に伝わってくる。

指の節が当たり、面と面が触れている部分がじんわりと熱を帯びてくる。

手をこすると、さらに熱さが増す。

これが「今あるものに気づく」ということなのだろう。

身体に続いては、心も動かしていく。

「この4月に体験した中で、いい場所だなと思った所を思い浮かべてください」

言われて記者は、花見で見た夜桜を思い出す。

美しい情景を頭に浮かべると、自然と心が和み、肩から力が抜けていくのがわかる。

サウナ瞑想は風に吹かれる
大木をイメージする

心も身体もほぐれたら、いよいよサウナへ。

屋外にある本格的なフィンランドサウナだ。

「姿勢にもこだわりたい」と伊藤氏。

いわく、大切なのは骨盤をまっすぐにすること。

「おへそと鼻が同じラインにあるくらい、しっかりと骨盤を立ててください。

自分が大木になったイメージを持ってほしいです。

座面に触れている部分は木の根っこ。

おへそから下はどっしりとした幹で、おへそから上は枝や葉っぱというイメージです」


それから上半身を揺らしていく。

最初は大きく揺らし、じょじょに揺れ幅を小さくする。

目はきつく閉じず、無駄なものを見ない脱力状態が理想。

そうすると聴覚が研ぎ澄まされて、かすかな音も耳に届くようになる。

呼吸は鼻で吸い、吐くときはゆっくりと数字を数える。

フーーーーーっと時間をかけて息を吐きだしながら、「ひとーーーーーつ」と心の中で数えながら肺をカラッポにするのだ。

これを10まで繰り返す。

呼吸に集中していると、どこまで数えたか忘れてしまう時がある。

そのときはまた数えなおせばいいだけだ。

瞑想サウナで明らかに五感が敏感に!

サウナから出たら水を浴びてクールダウンし、再び禅スペースへ。

すると、どうだ。

サワサワという木々の葉擦れの音が耳に入り、肌が風のそよぎを感じている。

見上げれば太陽の明るさにうっとりと目を細め、鳥の声が先ほどよりも愛しく感じられるのだ。

これは、ととのった時の感覚にかなり近い。

「ととのう」がフィジカル寄りのリラックスなら、瞑想はメンタル寄りというか。

このあたりの感覚は人それぞれだと思うので、ぜひ、ご自身で体験することをおすすめしたい。

その後はフリータイムで、庭の湯自慢のサウナをたっぷりと堪能した。

つづいてはお食事の時間で、サウナ瞑想の特別メニューとなっている。

「お米を口に入れたら、まずは噛まずにお米を感じてください」と伊藤氏。

そのとおりにしてみると、お米の香りや舌触りがよくわかる。

これこそが本当の意味での「味わう」ということなのだろう。

食事は庭の湯のある練馬区で作られた味噌や漬物を使っており、どれも本当に美味だった。

お世辞抜きで料亭と変わらないレベルなので、ぜひ、お食事も楽しんでほしい。

今回、プロに瞑想を手ほどきしてもらったことで、サウナライフの充実を実感した。

また、サウナ瞑想を通して自分や世界と向き合うことで、あらゆる可能性を感じることもできた。

こちらのサウナ瞑想イベントは6月8日まで開催中。

これまでとは一味違うサウナ体験をしたい人は、ぜひ試してみてほしい!

禅で心と身体を解きほぐす、
サウナ瞑想

【期間】6月8日(日)まで
【時間】11:00/13:00/15:00/17:00/19:00
【体験時間】30分〜1時間程度
 ※食事の時間を除く
【料金】5000円 ※入館料別、食事代含む
【参加方法】WEB予約(アソビュー!)または当日申し込み
 ※当日申し込みは空き枠がある場合に限る
 ※通常は音声プログラムで、伊藤東凌氏本人の出演はありません。

【イベントページ】こちら!

うなべえ ‘s comment

サウナと瞑想のコラボ
その極致を見たざんす〜

庭の湯

バーデと天然温泉
豊島園 庭の湯

【住所】東京都練馬区向山3-25-1

X
LINE

臨済宗建仁寺派両足院副住職
伊藤東凌