東京練馬区にある「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」にて、フィンランド人の精神「SISU(シス)」をテーマにしたウェルビーイングイベント「コネクト・フィンランド 夏至祭2026~SAUNA IN THE RAIN~」を、2026年7月19日(日)まで開催されます。
期間中は、館内装飾、限定メニュー、物販、ワークショップ、トークイベントなどを通じて、ウェルビーイングな時間を提供する催し。
先日、インタビューさせていただいた「madsaunist」のYASこと今井康明さんもトークイベントを開催。取材班もうかがったので、その模様をお伝えします!
この日のトークテーマは「『SISU』から学ぶ、逆算キャリア戦略」。
フィンランドの不屈の精神「SISU」をヒントに、仕事上の困難を乗り越えるための道筋を逆算で読み解くという内容。
サウナ文化とウェルビーイングの視点を掛け合わせ、明日から実践できる小さな変化のヒントを伝えるというものです。

登壇者はmadsaunistのYASこと今井康明さん。
PROFILE
YAS(今井康明)
1991年、岡山県生まれ。
関⻄学院⼤学⼤学院を卒業後、アステラス製薬株式会社に入社。
その後、Deloitte、EY-Parthenonを経て独立。
新薬⽴ち上げから製品戦略⽴案、シンポジウム企画制作、リブランディング、政策提⾔活動をはじめとするライフサイエンス・ヘルスケア領域において製薬業界の戦略マーケティングを主軸に幅広いプロジェクトへ従事。
新卒から副業に取り組み、複数事業の連続起業を経験。
本業×副業のWワークにより10年間のキャリアで資産2億円を築き、33歳でFIRE達成。
現在はキャリア・資産形成、副業など新たな働き⽅をテーマに執筆や講演活動を⾏う。
フィンランド政府観光局よりFinland Sauna Ambassadorに任命。
ベストボディジャパン2025では近畿⼤会3位⼊賞、全国⼤会出場を経験。
趣味は総合格闘技と狩猟、パパ娘旅。
モットーは「Play work」「周到な準備が勝利を導く」
著書に『逆算キャリア戦略』『副業0年⽣の教科書』『君たちはFIRE後どう⽣きるか』(共著) など。


フィンランド出身で、フィンランド政府観光局および駐日フィンランド大使館商務部に勤務していたノーラ・シロラさん。

「庭の湯」の責任者である西武レクリエーション株式会社事業部の山口暢久さん。

そして、フィンランド政府観光局 Visit Finland日本支局代表 兼 フィンランド大使館 商務部 上席商務官の沼田晃一さんが司会を担当します。
ノーラさんが語る、
SISUの語源と歴史
ノーラさんが言うには、SISUという言葉は日常生活で使われる機会は多くないとのこと。
自分について話すときに使うことはなく、日常で意識されていない言葉だそうです。
その意味合いはというと、我慢とは少し違うのものだとか。
「諦めない精神とか、大変な時に前向きに工夫してやってみる」というのが、その感覚に近いそうです。
国が小さく、冬が長く厳しい環境で生きてきたことも、この精神が育まれた背景にあるようです。

世界的にSISUが知られるきっかけとなった背景の一つが、1939年の冬戦争です。
「相手(当時のソ連)があまりにも大きくて、『勝てるわけがない』と思われていました。それでもフィンランドの人たちは最後まで粘り強く戦い、独立を維持したんです。そうした姿勢が、SISUの象徴として語られるようになりました」(ノーラさん)
面白いのは、フィンランドの人たちはあまり「自分にSISUがある」とは言わないということ。
「がんばった時に相手から『SISUありますね』って言われるんですけど、自分では全然言わないんです」(ノーラさん)
ノーラさんは日本に住むようになって、改めてSISUについて考えるようになったといいます。

今井康明さんが説く
「逆算」で描くキャリア
今井さんが語ったのは、自著のテーマである「20代から始めるダブルワーク」について。
「40年かけて生涯年収を稼ぐのではなく、副業も組み合わせて短く凝縮していく」というアプローチです。
キーワードは「バックキャスティング」。「今の現在地を起点に考えるフォアキャスティングだけだと、どうしても誰かの期待に沿ったキャリアになりがち」だとして、「もっと高いところに理想の未来を描いて、そこから逆算して目標を設計しよう」と提唱します。

副業選びについては、「やりたいこと」「できること」に加えて「市場性」を重視すべきだと語ります。
「どれだけ好きでも市場性がないものを選ぶと、努力しても顧客がつかない。同じ素材で作ったサウナハットでも、ブランド名一つで値段に差が出る。それも市場価値のひとつだと思うんです」(今井さん)
サウナが好きだからといって安易に何かを始めるのではなく、冷静な見極めが必要ということなのでしょう。勉強になります!
「ファミリーキャリア」
という新しい視点
後半のテーマは「ファミリーキャリア」。
「これからパートナーや子どもができた時に、自分だけの人生じゃなくなる。そこでキャリアをどう両立させるか」という考え方です。
今井さんのご家庭では、共働きフルタイムの「並行型キャリア」を10年続けてきたそう。
3ヶ月に一度キャリアについて話し合う「Share the value」、完璧を求めない「Not Perfect」など、夫婦のルールを決めることも大事とのことでした。

ノーラさんもフィンランドの職場文化を補足します。
「フィンランドの多くの会社では、子どもを職場に連れていく習慣があるんです。お父さん、お母さんがどんな仕事をしているのか見せてあげるという文化です。フィンランドの国内で『子どもを職場に連れていく日』があります」(ノーラさん)
フィンランド人の「休み上手」に学ぶ
会場が特にどよめいたのが、フィンランド人の休暇についてのお話でした。
「フィンランド人は3週間から5週間、本当に長期休みを取る人がほとんどです。仕事を忘れて、PCのパスワードも忘れる人がいるくらい。ですが、完全に頭をオフにすると気分がリセットされて、もっと元気になれるんです」(ノーラさん)
その休み方を象徴するのが、フィンランド人の休暇の模様を撮影した写真(下記)です。
サウナで体を温めた後、凍った湖に穴を開けてそこにつかるという、サウナーの誰もが憧れる光景。
フィンランドでは自然の中でのんびり過ごし、ゆっくりサウナを楽しむことが、頭をリセットする大切な時間なのだそうです。

最後に今井さんはこう締めくくりました。
「10年のキャリアを振り返ると、誰にも見られていない時間に、+1の努力をしてきた時間が長かったなと思います。派手ではないけど、その静かな時間帯がとても大切でした」
ノーラさんも「日常生活の中で、少しSISUを意識しながら過ごしてもらえたら」と、イベントを締めくくりました。

「コネクト・フィンランド 夏至祭2026~SAUNA IN THE RAIN~」は、7月19日まで開催しています!
詳しくはコチラ!

うなべえ ‘s comment
イベント終了後でも庭の湯はおすすめざんす~






