50代中年太りサウナーが
ジム&サウナで目指す細マッチョへの道
ああああああーーーー!
あまりの辛さに耐えきれず、私は悲鳴を上げた。
体のバランスがとれず、その態勢を維持できず、これ以上体を持ち上げることができない。
お願いだ! もう、やめさせてくれ!
逃げない! 逃げない! はい、3、4……
私の体を支える鬼は、この地獄のスクワットをやめさせてはくれない――。
中年太りの50代中年が細マッチョを目指す当企画の取材も早5回目。
食事を気にしつつ、週2回のジム通いを続け、気がつけば4カ月前には80.8キロあった体重は73.2キロに。
体形も明らかに変わってきている。



脚はむくみが取れて細くなり、お腹は凹み(まだ十分とは言えないが……)、肩、背中は、たくましい見た目になってきた。
よく筋トレをやっている連中が「筋肉は裏切らない」と言っているが、本当のようだ。
この1カ月、体重が思うように減らず、焦りも感じていたが、やはり、週1回くらいのペースでついつい食べてしまうご褒美飯のせいだろうか?

そんなこんな迎えた第5回の舞台は新川崎。

JR横須賀線の停車駅で、駅を降りると右手に巨大なタワーマンションが見える。
この町のランドマークといわれる「新川崎スクエア」だ。
駅周辺は、「新川崎スクエア」を中心にきれいに整備されていて、多くの商業施設がある「川崎駅」とは印象がずいぶん違う。

どちらかというと人気の街、武蔵小杉に近いイメージだろうか。
近くには慶応義塾大学のキャンパスもあるようだ。
「ジェクサー・フィットネス&スパ新川崎」は、この「新川崎スクエア」内にあるようだ。

「新川崎スクエア」内の階段を上って飯川トレーナーの待つ「ジェクサー・フィットネス&スパ新川崎」に入ると、これまで行ったジェクサーとは見た目がずいぶんと違うジムが現れた。


ハリウッド映画に出てきそうなアメリカのジムのような雰囲気だ!
アメリカのキャンパスにありそうなトレーニングマシン、打ち合わせスペースで、青春時代にアメリカ文化の洗練を受けたおじさんにこれはたまらない!
ここでトレーニングすれば気分は‟ロッキー”!
いままでの中でダントツに好みのエクステリアだ。
俄然、やる気が出てきたところで、飯川トレーナー、登場だ。


まずはいつも通り、現状の把握と今後の方針を決めるセッション。
前回から1.5キロ強、体重が減ったことを伝える

先月から1.5キロ、始めてから7キロ減!
素晴らしい! 今日の体重の停滞具合で、食事をもうワンギア上げたいですね。
トータルのカロリーは変えずに内訳を変えます。脂質の量を40グラム以下に、タンパク質は70~80グラム、できれば80グラムを目指してほしいですね。
炭水化物は175~180グラムぐらいですね。これでちょうど1400キロカロリーですね。
この4カ月間、実践してもらっているダイエットが、「ローファットダイエット」という脂質をコントロールして、炭水化物とタンパク質は適宜取るダイエットなんですね。
一日当たりの脂質量が先月までの60グラムから40グラムに減らすと、180キロカロリーぐらい一日に変わります。
およそおにぎり1個分、変わるレベルですね。なので、40グラム以下で頑張ってください。
提案された『明日のための新メニュー』
1日の摂取カロリー 1400キロカロリー
タンパク質 80グラム
脂質 40グラム以下
炭水化物 175~180グラム
また今後、一日の半分ぐらいはいい脂を摂っていきましょう。
いい脂の代表でいうと、魚類、大豆、ナッツ類、乳製品、チーズなどですね。
逆に一般的にあまり食べ過ぎない方がいいのが、揚げ物とか、肉類の脂などです。


今後は波を一定にしていきたいです。
めちゃめちゃ食べる日、まったく食べない日という波があると、体重って、減りづらいんです。
今回の企画は、栄養をある程度ちゃんと取りながら、筋肉量を向上させるのが、今回の目標にしています。
企画が終わった後でも、日常生活をこの食事、運動に戻せば、ちょっと太ってしまったときも、元に戻せる1個のセオリーになります。
気持ち的にもギアを入れ替えてもらって、そうするとまたガツンと体重に変化が出てくると思います。
この1カ月、これでやってみて、その時の体重の落ち幅を見つつ、ラスト1カ月の食事のメニューは、最終の仕上がりの希望次第でコントロールしていきましょう。
日々の運動に関してもアドバイスをいただいた。
たとえ5分や10分でも、血流を上げる、心拍数を平常時よりも上げる、好意的に筋肉を使ってできるだけエネルギーをいい意味で消費する行為を続けるのは、絶対、体重に変化が出てきます。
ですので、ジムに行ってがっつり運動ももちろんいいんですが、その他の日に何ができるかも重要なポイントです。
たとえば、スクワットを20回でもいいから毎日やる。
できるだけ運動量をガンガン上げてください。
がんばります! さあ、トレーニングのスタードだ!
飯川トレーナー、鬼になる
最初はストレッチから。
これから始めるハードトレーニングに体を痛めないよう、床に横になり、ストレッチ用のポールを使って背中や肩を伸ばす。

まずは定番となったベンチプレス。
最初はバーだけで20回持ち上げる。
さすがに普段、やっているので、これくらいは難なくこなせるようになった。

キレイなフォームですね!
続いて20キロのプレートをつけて持ち上げる。

1、2、3……
耳に響く飯川トレーナーの声、リズミカルにバーベルを持ち上げる……がだんだんつらくなってきた。
3セットをなんとかこなし、最後は再びプレートなしでリフト。
お、重い!
腕に力が入らず、上がらない!
それでも手を緩めない飯川トレーナー。
はい、4、5、5……
最後は持ち上げるのを手伝ってもらいながら、なんとか回数をこなしたのも束の間、すぐに次のトレーニングに移る。
今度は、腕立てだ。
ベンチに手を置き、腕立てを始めるが……力が入らない!
腕がぶるぶる震えている。

はい、1、2、3……
どんなに力を入れても体が持ち上がらない!
なんという過酷なトレーニング!
飯川トレーナーは、体を持ち上げるサポートをしてくれつつ、終わるまでやめさせてくれない。
鬼だ! 新川崎に鬼が出た!

飯川トレーナーの熱血指導はまだまだ終わらない。
続いては初メニュー、バーベルでのスクワット。
これまではスミスマシンというレールがついたマシンを使ってバーベルを持ち上げていたが、レールがないと同じ重さでもかなり難易度は上がる。
40キロのバーベルを肩に抱えて、腰を落とす。

1、2、3……。
これはサポートなしに、15回3セットをこなすことができた。
飯川トレーナーが見たことのない道具で台を作り始めた。
後ろの片足を台の上に載せて、ひざを曲げ、反対の足は前に置き、その態勢でのスクワットを披露した。
ブルガリアンスクワットというらしい。
見よう、見まねでやってみる。
バランスはとりづらいが、なんとか10回はこなせた。

ところが、である。
今度はそれぞれの足を入れ替えてやってみると……
なんということでしょう! 先ほど、台に載せていたほうの足が痛すぎて動けない!

あーーーーーーー!
思わず悲鳴を上げてしまった。
バランスもとれず、態勢を維持できない!
やめて! やめさせてくれ!
ところが飯川トレーナー、私の体を支えながら、やめることを許してくれない。
逃げない! 逃げない!
やっぱり鬼だ!
過去にないくらいの厳しい試練を味わった。
まだトレーニングは終わらない。
今度はバックエクステンションマシンを使った背筋の運動。
足を引っかけて、体を起こす。
子どものころから、背筋はあるようで、これは比較的楽にこなせた……と思いきや、2セット目は12キロのダンベルを持たされ、体を起こすことに。

最初は行けると思ったが、次第につらくなってきて、体が起こせなくなってきた……。
苦しみながら、なんとか15回をこなせたのも束の間、さらに続けて自重で15回。
もう体力の限界だ!
やっとこれで終われる! と思いきや、最後に腹筋が待っていた。
ここに腰掛けて足を曲げて上げてください。50回。
と飯川トレーナー。
よっしゃ! 最後だ! がんばる!
1、2、3……
最初は調子良く上がるが20を超えたあたりからきつくなってきた……。
35を過ぎたあたりから、ほとんど足があがらない……。
痛い! 腹が痛い! 腹がちぎれそうだ!

……8、9、ラストー!
地獄から解放された――。
地獄の先にあったサウナいう名の天国
かつてないほどきついトレーニングに耐えた後のサウナ。
これが気持ち良くないはずなどない!
トレーニングで汗まみれになった体をシャワーで清め、サウナ室へ。

3段のベンチで25人ほどは入れそうな広さ。
湿度もちょうどいい。
ハードな運動をしたせいか、十分、体が熱くなっているので、いつもより早めにサウナを出て、お待ちかねの水風呂へ。

ざぶーん!
水温は18.5℃。超気持ちいい!
優しい冷たさだ。
じっくり体を冷やしたら、ととのいスペースへ。
アディロンダックチェアに腰をかけて目を瞑る――。

地獄のトレーニングのあとのこの‟ととのい時間”!
なんとういう幸せ。まさに極楽だ。
前日、あまり寝ていなかったせいか、気がつけば眠ってしまっていた。
ジムから出たら、1カ月に1度のカロリーを気にしない恒例の食事。
今回もチャーハンを食べた。

さて、次回はついに最後のトレーニング。
残り2カ月で何キロ減らせるのか!?
乞うご期待!
つづく
取材・文/フジモト コウイチ 写真/柳沢成一郎、PIXTA

うなべえ ‘s comment
飯川先生がいよいよ本気ざんす〜
怖いざんす〜
➡︎ 第6回は『JEXER 大塚店』!



